No.32
待ち合わせ場所で会ってすぐ目的地に歩き始める。
「ここ、アオスジアゲハのお見合い行われてるところ」
最近始めた歩き方矯正の成果を見せてくれるけどずっとその姿勢でいられるってわけではなさそう。
イタチを見たという話で尻尾の修飾語として弛む(たゆむ)という言葉を用いる。
アルバイトに一生懸命。
笑顔が重要という話から割り箸を使った口角を上げるトレーニングまでオススメしてくれる。
話を途中で止めて、見て見て!って鳥を見つけて言う。俺がどこを見たらいいのかも分からないまますぐ話に戻る。
「正社員なりたくない 健康診断あるし」
アルバイトの先輩のこと話す時に、〇〇な先輩が〜とか特徴的な部分を取り出して一般化した名称じゃなくて、〇〇さんって名前で呼ぶ。
矛盾してることが多いよな…みたいなこと言ったらじゃあ矛盾してるところを探そう!って返してくれる。
虫を見つけるたびに指さして個体名呼ぶ。
「大浦のラボだからオオウラボ」
つまらない話でも拡げて話してくれる。
語調を華やかにする。
コーラを飲んだことがない。これからも飲むつもりはないって意思を持つ。
クリケットを少し知ってる。
虫とか鳥めっちゃ見つける。
車のナンバーとかよく見ちゃう。
休憩しなくても平気だけどって言うけど俺が休憩したそうだったら休憩してくれる。
雪駄履き慣れてるから全然疲れないって言う。
笑ってほしいタイミングで笑ったり笑わなかったりする。
「座れそう」
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感想がムーミンの登場人物みたい。
イモムシにかわいいって言う。
表札がフルネームの家を不思議に思う。
「スニーカーだったらここ(柵)登れてた」
綺麗なハンカチで汚れた足の砂を落とすことを厭わない。
曇りだったら、同じ場所の、晴れた日のもっと綺麗な海の写真みせてくれる。
擬音語を楽しそうに発声する。
店内の音楽に合わせて体を揺らす。
紫陽花の写真は紫陽花の緑の葉っぱが邪魔だから花の部分で画面いっぱいになるように近くで撮る。
葉っぱが緑色なのはクロロフィルの問題だと考えている。
前に見た蛇がトカゲを捕食してる場面を全身を使って表現する。
ベンチを机の代わりにする
ご飯を食べる時は髪を耳に掛けるけど、食べ終わったら元に戻すとかはしない。
おしぼりを一切使わずにインドカレー完食出来る。
「凄すぎてテレビとか出れるよ」
「ほんと?出れるかなー」
雑な冗談に乗ってくれる。
ナンを食べてる間、何のとか、ナンって入った言葉言うたびにちょっと笑う。
面白かった話をするのが苦手。
唐揚げ屋がたくさんあるから地元のこと唐揚げ王国って呼んでみる。
別れ際とか全然惜しそうじゃなくて最短距離で帰る。ばいばいって言う。